Contents
展覧会情報
心のまんなかでアートをあじわってみる
会期:2024年9月14日(土)-2025年1月13日(月・祝)
召しませ!至福のアート体験
明治時代初期に原六郎*が東洋古美術を蒐集し始めてから130年余り、1979年に現代美術の紹介に特化した原美術館が開館して45年。長い歳月を経てコレクションされた作品たちには、それぞれの歴史的な背景はもちろん、ユニークな特徴が満載です。時を経てめぐり合う傑作や、何度でも味わいたい名作と共に、展示室にはいつも新鮮な驚きが満ち溢れています。
【展覧会概要】
美術館で出合う作品は、あなたに何を語りかけてくるでしょうか。どんな感情を抱かせるでしょうか。面白い、楽しい、きれいといった気持ちを高揚させる作品もあれば、難しい、悲しい、怖いというイメージを呼び起こす近寄りがたい作品に出合う場面もあるかもしれません。その一方で、一目見ただけでは惹かれなかった作品でも、展示空間や展覧会のテーマの違いで改めてその魅力に気が付いたり、過去に見た作品でも隣にいる人との会話や新しく得た知識に影響され新鮮に映ることもあります。あるいは、作家の考え方や制作背景を知るにつれて自身が描いた想像とのギャップに驚くといった経験などは、誰でも身に覚えがあるかもしれません。
本年度開催の「まんなか」展、第1期(春夏季)は「日本のまんなかでアートをさけんでみる」と題し、当館のコレクション作品を中心に、「日本のまんなか」を自称する群馬県渋川市から、あるいは鑑賞者自身から「外側」へアートを発信していくような企画を開催いたしました*。続く第2期にあたる本展では「心のまんなかでアートをあじわってみる」と題し、作品に向かい合う人それぞれが自身の心の「内側」へと美術を引き寄せることを提案いたします。
専門的な知識がないと楽しめないと思われてしまいがちな現代美術ですが、本来「鑑賞」することの語源は「味覚」や「趣味」を意味するtasteと同じであり、またそこには個人の「好み」で「判断」する行為も含まれます。今、目の前にある作品と向かい合う時間を、より個人的な喜びを手掛かりにしながら五感に触れるものに寄り添う経験と言い直すことができるのであれば、正しい解釈とは何かと頭を悩ませることからは少しだけ距離を置き、自身の気持ちを拠り所に現代美術への関心を深めることができるでしょう。
思わず写真に撮りたくなる瞬間や、見惚れてしまう場面、作品のどの部分が好奇心を刺激するのか、戸惑いを覚えるのか、改めてご自身の心で感じ取りゆっくり味わってみる、そのようなときをお過ごしください。
*原六郎について(満腹家もぐもぐさんによるイラスト解説)(PDF)
*春夏季「日本のまんなかでアートをさけんでみる」展覧会概要
【各展示室テーマおよび出品作品】
■ギャラリーA:遠く離れてみる
マックス ストリッヒャー、増田佳江、加藤泉、横尾忠則、辰野登恵子、吉田克朗、菅井汲など
■ギャラリーB:目を閉じてみる
リチャード セラ、米田知子、ジャスパー ジョーンズ、名和晃平、黎志文など
■ギャラリーC:味わってみる
アンディ ウォーホル、デイヴィッド ホックニー、福田美蘭、草間彌生、ロイ リキテンシュタインなど
■觀海庵:向き合ってみる
ジャスパージョーンズ、束芋、狩野探幽、円山応挙など
■通年展示、屋外作品
草間彌生《ミラールーム(かぼちゃ)》、奈良美智《My Drawing Room》、宮島達男《時の連鎖》、束芋《真夜中の海》、鈴木康広《日本列島のベンチ》、森村泰昌《輪舞(双子)》、アンディ ウォーホル《キャンベルズ トマト スープ》、オラファー エリアソン《Sunspace for Shibukawa》、ジャン=ミシェル オトニエル《Kokoro》など
「心のまんなかでアートをあじわってみる」展 出品リスト(PDF)
関連イベント
■屋外作品ガイドツアー 9月22日(日)、10月5日(土)11:00~(60分程度)
参加費500円、各回10名
■講演会「Meet the Artist: 束芋」10月13日(日) 場所: カフェ ダール
■開架式収蔵庫ガイドツアー 11月3日(日)11:00~(60分程度)
参加費1000円、5名 *通常はメンバーシップ限定イベントですが、一般の方も参加できます
■担当学芸員による作品解説 11月3日(日)13:30~(60分程度)
参加費500円、各回10名
■対話型作品鑑賞会 (協力:対話型アート鑑賞ラボ) 11月9日(土)11:00~(60分程度)
参加費無料、10名
■学校の先生を対象とした無料見学日 12月23日(月)から29日(日)
*26日(木)は休館日のため除外
*展覧会や施設の説明などをご希望の場合はお問い合わせください
イベントの詳細については当館ウェブサイト「イベント」ページにて順次ご案内いたします。
*特別展示室「觀海庵」は、第1期、第2期ともに展示替えがあります。
*プレスリリースはこちら
- 開館時間
9:30 am-4:30 pm(入館は4:00 pmまで)
- 休館日
木曜日(1月2日は開館)、1月1日 *2025年1月14日から3月中旬まで冬季休館
- 入館料
一般1,800円、70歳以上1500円、大高生1,000円、小中生800円
*原美術館ARCメンバーシップ会員は無料、学期中の土曜日は群馬県内小中学生無料
*前売りオンラインチケット(日にち指定)を販売いたします。ページ上部にある緑色の「お得な前売りチケット」ボタンから購入ページをご覧ください。