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日本のまんなかでアートをさけんでみる

会期:2024年3月16日‐9月8日

アンディ ウォーホル「キャンベルズ トマト スープ」1981 鉄鋼にエナメル絵具305 x 198 x 198 cm ©2023 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Licensed by ARS, New York & JASPAR, Tokyo G3398 撮影:木暮伸也

【展覧会の見どころ】
①原美術館とハラ ミュージアム アークをモチーフに制作された佐藤時啓「光-呼吸」全12作品を展示(全て原美術館最後の展覧会「光-呼吸 時をすくう5人」展出品作)
②陽光のきらめきや雲の造形、草木の香りや鳥のさえずりなど、豊かな自然とその移ろいとともにある、時間芸術のような原美術館ARCでのアート体験
③アーティストとの交流と信頼関係を礎に収蔵された作品の数々を展覧


【展覧会概要】
原美術館ARCでは、毎年、ここから発信する意味や意義を考慮したテーマの展覧会を開催しています。2024年春夏季は、「日本のまんなかでアートをさけんでみる」と題し、主に原美術館コレクションと原六郎コレクションから厳選した作品を展示します。

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原美術館ARCは「日本の中心」にあります。「日本の中心」と言っても、政治・経済の中心として誰もが思い浮かべる東京でも、文化の中心地とされる京都でもありません。ここは群馬県渋川市、「日本のまんなか」と称する街に原美術館ARCはあります。

中心とは何なのでしょうか?古くから三国街道の宿場町として栄え、伊香保の名湯を有し、赤城や榛名の山々をのぞむ渋川市は、「日本の主要四島で最北端の北海道宗谷岬と最南端の鹿児島県佐多岬を円で結んだ中心に位置する」ことから「日本のまんなか」とされ、夏にはユニークな「へそ祭り」が開催されるなど独自の文化を育む街です。しかし、「日本の中心」、「真ん中」と称する街は他にもあります。つまり、物事を捉える角度や尺度を変えれば、中心はその位置を様々に変化させることができるのです。

原美術館ARCは、原美術館(東京・品川)と別館ハラ ミュージアム アーク(群馬・渋川)の活動を2021年に集約した美術館です。企画展を主軸にしていた原美術館とは異なり、ここでは主に現代美術と東洋古美術の収蔵品展を開催しています。これらのことは、一般的には、原美術館が日本の中心都市・東京からその周縁に拠点を移したと捉えられるでしょうし、企画展を中心にすえる日本では、収蔵作品展は周縁的展覧会とされる傾向にあるでしょう。

ですが、災禍を経験した私たちには、安心して深呼吸のできる空気や大きな青空の下でのアート体験が視界や思考の中心に入ってきましたし、地球の持続可能性が危ぶまれる現在では、大掛かりな宣伝や演出を抑え、国内外のアーティストひとりひとりとの信頼関係を礎として今ここにある作品群と向き合う収蔵作品展の開催こそが、原美術館ARCの中心的役割のひとつなのではないかと考えています。

アートとは、中心(既成概念)をずらす思考のことであり、中心を変えることは先端に立つことでもあります。世の中の関心が新しさに向いていた昭和の日本で廃墟と化した戦前の洋館を「原美術館」として再生し維持し続けたことや、RC造が公共建築の当たり前だった時代に前身のハラ ミュージアム アークの建築を木造としたことが先駆的であったように、そして何より、まだ価値の定まっていなかった現代美術を両館から国内外に発信したことが先進的であったように、原美術館ARCも先端に立ち続けようと思います。そして、周縁とされがちなアートという営みを、出会った誰もが大好きになる中心的な場であり続けようと思います。 ここで、お待ちしています。


【各展示室テーマおよび出品作品(予定)】
■ギャラリーA:思考のきせき
佐藤時啓、戸谷成雄、名和晃平など
■ギャラリーB:あいまいな境
磯崎新、榎倉康二、杉本博司、崔在銀、ヤン ファーブルなど
■ギャラリーC:中心のゆらぎ
安藤正子、アドリアナ ヴァレジョン、草間彌生、バックミンスター フラー、ジョナサン ボロフスキー、森村泰昌など
■觀海庵:ひろがる
岸駒「寒山拾得」、雪村「列子御風図」、長沢蘆雪「群雀図」、ロバート メイプルソープ、林登科「藻魚図」、「角力図屏風」など
■通年展示、屋外作品
草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」、奈良美智「My Drawing Room」、宮島達男「時の連鎖」、束芋「真夜中の海」、鈴木康広「日本列島のベンチ」、アンディ ウォーホル「キャンベルズ トマト スープ」、オラファー エリアソン「Sunspace for Shibukawa」、ジャン=ミシェル オトニエル「Kokoro」など

オラファー エリアソン「Sunspace for Shibukawa」2009 ステンレス、ガラスプリズム ©2009 Olafur Eliasson

佐藤時啓「光―呼吸 Harabi#2」197 x 150 cm 2020 ピグメンプリント©Tokihiro Sato

安藤正子「雲間にひそむ鬼のように」2006パネル張りカンヴァスに油彩 140 x 220 cm ©Masako Ando

名和晃平「PixCell [Zebra]」2003 ミクストメディア 104.5 x .91.x 91. cm ©Kohei Nawa

アドリアナ ヴァレジョン「スイミングプール」2005 カンヴァスに油彩 110x140 cm ©Adriana Varejão

草間彌生「自己消滅」1980ミクストメディア サイズ可変 ©YAYOI KUSAMA 撮影:木暮伸也

雪村「列子御風図」室町時代 紙本墨画 一幅

*特別展示室「觀海庵」は、第1期、第2期ともに展示替えがあります。

開館時間

9:30 am-4:30 pm(入館は4:00 pmまで)

休館日

木曜日(5/2は開館、8月を除く)

入館料

一般1,800円、70歳以上1500円、大高生1,000円、小中生800円
*原美術館ARCメンバーシップ会員は無料、学期中の土曜日は群馬県内小中学生無料
*前売りオンラインチケット(日にち指定)を販売予定です。発売日が決まり次第こちらのページでご案内いたします。