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展覧会情報
青空は、太陽の反対側にある 原美術館/原六郎コレクション 第2期(秋冬季)
会期:2023年9月9日(土)― 2024年1月8日(月・祝)
2021年の「原美術館」(品川)と「ハラ ミュージアム アーク」(渋川)の統合後、リニューアルした「原美術館ARC」では、作品制作や鑑賞のあり方の一端を表す言葉を当館の豊かな自然環境に求めた展覧会を通年で企画しています。3年目となる本年度は、「青空は、太陽の反対側にある」と題し、「原美術館コレクション」(現代美術)と「原六郎コレクション」(東洋古美術)を春夏季と秋冬季の2期に分け展観いたしております。
■本展の見どころ
① 当時の“女性アーティスト”の枠に囚われず、彫刻表現を拡張した久保田成子や、美術の伝統的価値に異を唱えた「反芸術」の作家など、当館が40余年の歳月をかけ収集した現代美術家の作品を紹介します。
②「光悦本」と呼ばれる希少な古活字本、『謡本』を、第1期とは巻を変えて展示します(初公開)。
③ 閉館した原美術館より移設した奈良美智《My Drawing Room》。第2期期間中はその作品内部の全作品が貸し出しのため、作家によるインスタレーションを特別公開します(2023年9月9日から2024年1月8日まで)。
奈良美智インタビュー
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2023年12月2日(土)講演会「Meet the Artist:奈良美智」開催!
※締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。
■展覧会概要
雲ひとつない晴れた日に原美術館ARCを訪れて最初に目にするもの――それは大きな青空です。青空と山々の深緑や紅葉、そして青空と端正な黒色の磯崎新建築とのコントラストは、恐らくここでしか見ることのできない感動の光景。しかしよく見ると、青空の青さにはわずかに濃淡があります。輝く太陽の周りは少し白っぽく、太陽から離れるにつれ青さが増してゆく。思い描く理想の青い空は太陽の反対側にあります。
本展では、「青空は、太陽の反対側にある」をキーフレーズに、自身の理想を求めて当時の美術的・社会的動向に背を向けた荒川修作や久保田成子、ギルバート&ジョージやヨーゼフ ボイスなど、国内外の作家の表現を展観します。
まず、現代美術ギャラリーA、B、Cでは、常識や慣習、既存の価値観に抗うことで、または視点を変えることで独自の地平を切り開く作家や、声高ではなくとも社会や美術の潮流に疑問を呈する作家、そして自身の心に深く潜ることで新たな表現を浮上させる作家の作品をご覧いただきます。
一方、特別展示室 観海庵には、鎖国の江戸期に西洋絵画や科学に傾倒した司馬江漢や、「朦朧体」と揶揄されながらも墨線を否定し、独自の表現を切り開いた横山大観の作品を展示します。また、中国とは異なり、象嵌の施された高麗独自の青磁、『青磁鳥形水注』を第1期に引き続き公開。白と黒の土を用いた羽の表現や、羽毛を表す精緻な線、とろりとかかる青磁釉の美しさが見どころです。さらに、写生を重んじた円山応挙と与謝蕪村から学んだ呉春による双幅の展示に加え、本阿弥光悦の書体を基にした希少な古活字本『光悦謡本』を帖を替えながら展示いたします。
輝く太陽にあえて背を向け、順光に映し出される鮮やかな青空と原美術館ARCをどうぞご堪能ください。
出品作家
第2期(秋冬季)2023年9月9日(土)―2024年1月8日(月・祝)
現代美術:カレル アペル、荒川修作、アルマン、アルマンド、アンディ ウォーホル、クレス オルデンバーグ、工藤哲巳、久保田成子、クリスト、ヴィレム デ クーニング、篠原有司男、セザール、蜷川実花、エルネスト ネト、森村泰昌、ロバート メイプルソープなど
古美術:司馬江漢『冨嶽図』、横山大観『海辺曙色図』、『光悦謡本』、『青磁鳥型水注』、『武蔵野図屏風』など
現代美術ギャラリー 第2期 出品リスト ※2023年10月22日更新(PDF)
觀海庵 第2期 出品作品リスト 9月9日から11月8日まで(PDF)
觀海庵 第2期 出品作品リスト 11月10日から1月8日まで(PDF)
満腹家もぐもぐさんによるクレス オルデンバーグについてのイラスト解説(PDF)
【終了しました】第1期(春夏季)2023年3月24日(金)―9月3日(日)
現代美術:艾未未、安藤正子、ヨルク インメンドルフ、アンディ ウォーホル、河原温、リー・キット、ギルバート&ジョージ、スラシ クソンウォン、佐藤時啓、佐藤雅晴、ジョージ シーガル、須田悦弘、ルフィーノ タマヨ、ジャン デュビュッフェ、奈良美智、ナム ジュン パイク、ゲオルク バゼリッツ、A. R. ペンク、ヨーゼフ ボイス、張洹、やなぎみわ、横尾忠則、ジム ランビー、ロイ リキテンシュタイン、ジャン=ピエール レイノーなど
古美術:『青磁下蕪花瓶』(国宝)、『青磁袴腰香炉』、『青磁鳥形水注』、『光悦謡本』、狩野派『花鳥図屏風』、狩野派『層嶺瀑布図』、『紫陽花蒔絵重箱』、本阿弥光悦『蝶下絵和歌巻(古今和歌集春歌上)』など
通年展示作品
アニッシュ カプーア「虚空」、草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」、宮島達男「時の連鎖」、森村泰昌「輪舞(双子)」、奈良美智「My Drawing Room」、束芋「真夜中の海」など
*特別展示室「觀海庵」は、第1期、第2期ともに会期中各1回の展示替えがあります。
*新型コロナウイルス等の影響により、会期変更の可能性があります。最新情報は当ウェブサイトでご確認ください。
- 開館時間
9:30 am-4:30 pm(入館は4:00 pmまで)
- 休館日
木曜日(祝日を除く、12月28日と1月4日は開館)、1月1日 *2024年1月9日~3月中旬まで冬季休館
- 入館料
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オンラインチケット 当日券 一般 1,500円 1,800円 シニア(70歳以上) 1,200円 1,500円 大高生 700円 1,000円 小中生 500円 800円 一般 オンラインチケット1,500円当日券 1,800円 シニア(70歳以上) オンラインチケット1,200円当日券 1,500円 大高生 オンラインチケット700円当日券 1,000円 小中生 オンラインチケット500円当日券 800円 - カフェ、ミュージアムショップのみ利用の場合も入館料が必要です。
- 大高生、シニア(70歳以上)料金でのご入館の際は、必ず学生証または年齢がわかる身分証明書等をご提示ください。
- 障がい者手帳をお持ちの方は美術館チケットブースにて当日券をご購入ください。障がい者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)は、障がい者手帳のご提示で当日券の半額となります。前売りオンラインチケットのご購入は不要です。
以下の方は無料でご入館いただけます。前売りオンラインチケットのご購入は不要です。
- 原美術館ARCメンバーシップ会員の方
- 未就学児の方
- 招待券、招待状をお持ちの方
- 学期中の土曜日に入館される群馬県内の小中学生の方
- 10月28日群馬県民の日に入館される県内在住の大学生以下の方
前売りオンラインチケットについて
前売りオンラインチケットは日にち指定です。ご来館当日の午前9時までにご購入ください。時間指定はございません。午前9時30分から午後4時までのお好きな時間にご入館いただけます。
・ご来館当日の午前9時以降は、キャンセル(返金)できません。
・ご来館当日の午前9時以降は、美術館チケットブースにて当日券をご購入ください。
・各種割引との併用はできません。
・車でご来館される場合は、降車前にチケットのQRコードをご提示いただきます。乗車人数と、購入枚数が一致するようご協力をお願いいたします。複数台でご来館される場合は、各車ごとにチケットをご購入ください。1申込みにつき10枚まで購入できます。
<ドリンク付き前売りオンラインチケットのご案内>
8月16日(水)からご利用いただけるドリンク付きの前売りオンラインチケット(日にち指定)を8月15日(火)午前10時より 前売りオンラインチケット販売ページで販売開始いたします。
料金
一般 1,900円
シニア(70歳以上)1,600円
大高生 1,100円
小中生 900円
*開催中の展覧会「青空は、太陽の反対側にある:原美術館/原六郎コレクション」鑑賞券とカフェ ダールでご利用いただけるドリンク引換券がセットになったチケットです。
*ご来館時に、原美術館ARC カフェ ダール営業時間内にご利用いただけるドリンク引換券をお渡しします。
カフェ ダール営業時間:午前10時-午後4時30分(ラストオーダー午後4時15分)
*カフェ ダールのドリンクメニューからお好きなものを1つお選びいただけます。