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レポート/夏休みワークショップ アートうちわをつくろう!2024
原美術館ARCにおいて夏の風物詩となっている、アートうちわつくり。
今年は昨年に引き続き、2種類のうちわづくりワークショップを3週にわたって開催いたしました。
※やむを得ない事情により2024年は事前に配布したチラシと一部が異なる日程での開催となりました。
ろうけつ染めでうちわをつくろう!
開催日時:7月27日(土)14:00-、28日(日)10:00-/14:00-
所要時間:約120分
会場:原美術館ARC内 回廊スペース
対象年齢:小学生以上
参加費:2,500円
どんなワークショップ?
講師にアーティストの大竹夏紀氏(群馬県富岡市出身)を迎え、専用の道具を使用しながらじっくり取り組むプログラム。昨年の夏に初めてアーティストと取り組み、その後もリクエストが多く寄せられたことから2024年も再び開催が決定しました。大竹氏が手ずから参加者にろうけつ染めのコツを伝授し、朗らかに語らいあいながら、思い思いのうちわを約2時間で制作。今年は蝉時雨降りしきる中での開催となりました。
How to ろうけつ染めでうちわつくり
1.
まずは下書き用の染料「青花」を使用し、蝋を置く場所をイメージ。ちなみに「青花」は水洗いすると消えてしまうので、下書きを失敗しても大丈夫です。
2.
溶かした蝋で輪郭線を描き、その間に染料を置いていきます。色の重ね方や、硬めの紙を使った夏らしい”スプラッシュ模様”のコツなど、大竹氏のアドバイスに耳を傾けながら、思い思いの柄を描きます。
3.
次に、染めた布を木枠から外し、新聞にはさみ、アイロンで高熱を当てて脱蝋。
その後定着液を塗布ししばらく乾かします。
4.
少し時間を置いた後は、水とお湯で軽く洗い、余分な薬液や残った蝋を取り除きます。
※こちらの工程は大竹氏が作品を預かりバックヤードで行いました。
5.
洗った布を広げる瞬間はどきどき。
最後はふたたびしっかり水分を取り除き、裏に接着芯を付け、うちわの骨に貼りつけます。
6.
2日間とも個性豊かなうちわにしあがっていました!
大竹夏紀 プロフィール
群馬県富岡市生まれ。多摩美術大学大学院研究科デザイン専攻修了。染色の伝統技法である「ろうけつ染め」を用いた絹布を独自の方法で壁面に貼り合わせ、大型インスタレーションとして発表している。2010年に東京モード学園テレビCMに作品が起用されたことをきっかけに、全国的に注目されるようになった。主にモチーフとして描く「アイドル像」は、偶像である少女の姿に頭の中にある理想の世界観を映し出したもの。群馬県内を中心に作品発表を続け、また、関連ワークショップも多数手がける。主な個展は2013年「光をまとった少女たち」(群馬県立近代美術館)、2016年「大竹夏紀展idea」(群馬県富岡市立美術館)、2021年「Mount Penglai」(群馬県立日本絹の里)など。当館では2016年にザ・ミュージアムショップの企画「SHOP@CAFE Vol.1」で作品の展示・販売を行った。
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和紙でうちわをつくろう!
開催日時:2023年7月13日(土)、14日(日)、20日(土)、21(日)
10:00-/13:00-/15:00-
所要時間:約40分
会場:原美術館ARC内 回廊スペース
対象年齢:制限なし
参加費:600円
どんなワークショップ?
美術館で「美術を観る」「知る」「学ぶ」だけでなく、作品を「作る」ことの愉しみを体験し、アートをもっと身近に感じていただく機会の提供を目的として、毎年開催されています。手順はとても簡単。あらかじめ折りたたまれた和紙に、好きな染料をつけるだけで、まるで花火や朝顔のような模様が浮かびあがります。こどもから大人まで気軽に参加できるワークショップです。持ち帰ったうちわは思い出としてだけではなく、ひと夏の間きっと大活躍するはず……
How to 和紙でうちわつくり
1.
折りたたんだ和紙に染料を含ませ、にじみを楽しみながらさまざまな色に染め上げます。
2.
染め上げた和紙を新聞紙にはさみ、アイロンで高熱をあてて乾かします。
3.
最後に、乾いた和紙をうちわの骨に貼りつけて完成です。
3.
シンプルな工程ですが、仕上がりはひとつとして同じものがありません。
🌈当館のイベント情報
🌈昨年のレポートはこちら 夏休みワークショップ アートうちわをつくろう!2023