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展覧会情報

過去の展覧会

蜷川実花:Self-image

会期:2015年1月24日[土]- 5月10日[日]

国際的に活躍する写真家・蜷川実花による個展を原美術館にて開催いたします。極彩色の鮮烈な写真で知られる蜷川実花は、近年、映画やミュージックビデオなどの映像作品や、ファッションデザイナーとのコラボレーションなどへも活動の幅を広げ、独自のスタイルを貫きつつ挑戦を続ける表現者として、常に注目を集めています。「蜷川カラー」と呼ばれるその色とともにアイドルやモデル、花々の輝きを捉えた作品がポジティヴで開放的と評される一方で、華やかさや幸福感と隣り合わせにある歪みや澱み、衰退の影や死の気配をも捉え続けてきました。
本展では、そのような闇や影の部分に目を向け新境地を開いたシリーズ『noir』(2010年~)と川面に散る桜を一心不乱に収めた『PLANT A TREE』(2011年)、そして初期から断続的に撮影してきたモノクロームのセルフポートレイトを中心に展観します。「生身に近い、何も武装していない」と作家自身が語る特別な写真群(=Self-image)を紹介するこの機会に、蜷川実花作品の新たな魅力と出会っていただけたら幸いです。

蜷川実花

東京生まれ。ひとつぼ展グランプリ、キヤノン写真新世紀優秀賞、コニカ写真奨励賞、木村伊兵衛写真賞、大原美術館賞(VOCA展)など数々受賞。活動開始と同時に毎年写真集を発表し、現在までに90冊近くを出版。2007年に公開された『さくらん』では長編映画初監督も務める。同作は国内だけでなく、第57回ベルリン国際映画祭及び第31回香港国際映画祭の正式出品特別招待作品となるなど国内外で高い評価を得た。2008年11月に東京オペラシティアートギャラリーから始まり全国の美術館を巡回する大規模な回顧展「蜷川実花展 ―地上の花、天上の色―」を開催、のべ18万人を動員する。2012年には『ヘルタースケルター』にて映画監督として第2作目を発表、同新藤兼人賞銀賞を受賞。2014年、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事に就任。http://ninamika.com

主催

原美術館

協賛

ドイツ銀行グループ、株式会社ルミネ、ガトーフェスタ ハラダ

企画協力

小山登美夫ギャラリー、有限会社ラッキースター

協力

ペリエ ジュエ、富士フイルムイメージングシステムズ株式会社、東京リスマチック株式会社、図書印刷株式会社、王子エフテックス株式会社、渋谷慶一郎、evala、ZUMI

機材協力

sonihouse