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イベント情報

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向井山朋子 ピアノコンサート カント・オスティナート

会期:2017年10月13日(金)、14日(土)、15日(日)

時間:2017年10月13日(金)7:00 pm 開演/10月14日(土)6:00 pm 開演/10月15日(日)3:00 pm 開演

原美術館では、世界的に活躍するピアニスト・美術家 向井山朋子を迎え、オランダの作曲家シメオン テン ホルト(1923-2012)の名曲「カント・オスティナート」(1976)をご紹介します。

従来の演奏形式にとらわれないユニークなステージで知られる向井山は、1990年はじめよりオランダに拠点を移し、活動を続けています。観客とおしゃべりしたりお茶を飲みながらピアノを弾く「リビングルーム」や、2000人規模の大ホールでたった一人の観客のために行うピアノリサイタル「for you」など、枠にはまらない自由な演奏スタイルと優れた表現力で人々の記憶に残る音楽体験を可能にしてきました。2000年以降は、ネザーランド・ダンス・シアターの振付家イリ キリアンやアーティストのマリーナ アブラモヴィッチとのコラボレーションを行い、またシドニー・ビエンナーレや瀬戸内国際芸術祭、あいちトリエンナーレなど国内外で展開されるアートの舞台で美術作品を発表しています。2016年には、ファッションや建築の要素を舞台空間に呼び込み、コンテンポラリーバレエダンサー達との競演で話題をよんだ「La Mode」をプロデュースするなど、音楽演奏の粋を超え、様々なジャンルを自由に横断しながら新しい表現世界を切り開いています。

本公演で演奏される「カント・オスティナート」はオランダでは毎月どこかで演奏されるほど愛され、世界50カ国以上で演奏されているにも関わらず、日本ではその機会がほとんどありませんでした。向井山は2012年より3年にわたり、ピアノコンサートプロジェクト「Multus(マルタス)」を国内で展開し、使用する楽器の種類や数、演奏時間が演奏者に委ねられる同曲を、複数台のピアノを使って演奏してきました。テン ホルトが “それまでの音楽にセクシーさを見出せなくなった時に、リビドーのおもむくままに書き出した”とされる美しく切なく反復するミニマルな旋律は「人生を変えてしまうメロディー」と形容され、観客の心の中で移りゆく風景を豊かに映し出します。

今回は、向井山が一台のピアノで「カント・オスティナート」を演奏します。 秋の原美術館で、贅沢な一時をご体験ください。

向井山朋子
オランダ・アムステルダム在住のピアニスト、美術家。和歌山県生まれ。1991年国際ガウデアムス演奏家コンクールに日本人として初めて優勝、村松賞受賞。アンサンブル・モデルン、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ロンドンシンフォニッタ、ロイヤルコンサルトへボウなど毎年ソリストとして招聘され、新曲の初演に携わる。従来の形式にとらわれない舞台芸術やインスタレーション作品を発表。日本とオランダ、自身のあるいは他者の身体性、セクシャリティ、演奏と記憶、など異なるテーマを横断し侵犯しながら共存をめざす作品の演奏・制作を続けている。2007年、向井山朋子ファンデーションをオランダに、2015年には日本で一般社団法人○+(マルタス)を設立し、プロデュースの分野でも活躍。2017年は台中オペラハウスのこけら落としとして制作された「La Mode(ラ・モード)」、インスタレーション・パフォーマンス「HOME」が共にヨーロッパツアーを予定。また2019年に発表される能を題材とした新作「Noh Noh Noh」の準備が進んでいる。2014年オランダVSCD賞、2016年「日本ダンスフォーラム賞」を受賞。

会場

原美術館 ザ・ホール

主催

原美術館、向井山朋子ファンデーション

助成

オランダ王国大使館、オランダ舞台芸術財団

協賛

株式会社 河合楽器製作所(使用ピアノ:カワイフルコンサートピアノ SK-EX)

協力

一般社団法人マルタス◯+、シャンパーニュ パイパー エドシック

料金

一般5,000円、学生3,500円、原美術館メンバー及び同伴者1名まで4,500円1ドリンク+入館料込み/全席自由