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展覧会情報

過去の展覧会

時季(とき)の造形

会期:前期/2011年10月28日[金]-11月30日[水]
後期/2011年12月2日[金]-2012年1月4日[水]
特別展示室 觀海庵

「武蔵野図屏風」 八曲一隻(部分) 江戸時代 17世紀

日本人は古くから、自然が生み出す現象に風流な名称をつけ、季節や時の微妙な移り変わりを表現してきました。
空模様、風の様子、川や海の様子、動植物の変化などをつぶさに観察することは、日々の営みに欠かせないものでした。暮らしと深くかかわる自然現象は、時代や地域を問わず、美術作品にも表現されます。行事、時候、天文など、さまざまな物事と関連し、多くは生活を飾る調度としてつくられてきました。
本展では、移ろいゆく自然の造形や色合いをとらえた作品、時節にちなんだ作品を展示いたします。原六郎コレクションより、円山応挙「淀川両岸図巻」や「武蔵野図屏風」(前期)、森徹山「百鶴図屏風」(後期)など、日本近世絵画の優品をご覧いただけます。この空間に取り合わせた現代美術作品とともに、美の表現と造形が織りなす世界をご堪能ください。

【全期】 円山応挙「淀川両岸図巻」江戸時代 *前・後期で巻替え
【前期】 「武蔵野図屏風」江戸時代/狩野派「雪景山水図」(三井寺旧日光院客殿障屏画)桃山~江戸時代/「葡萄栗鼠蒔絵提重」江戸~明治時代 など
【後期】 狩野探幽「龍虎図」江戸時代/森徹山「百鶴図屏風」江戸時代/「ぶりぶり蒔絵徳利提」江戸時代/「吉祥文堆朱如意」清時代 など