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展覧会情報

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エリザベス ペイトン:Still life 静/生

会期:2017年1月21日[土] ― 5月7日[日]

エリザベス ペイトンは、1990年代初頭より絵画や素描、版画を中心に制作しています。中でも肖像画が特に知られており、描く対象は、親しい友人から、歴史上の人物や現代のカルチャーアイコンにまで及んでいます。また、アーティストや小説家、ミュージシャンや役者なども常に描写の対象となってきました。近年では、街の風景や静物、オペラからもインスピレーションを得て、肖像画と真摯に向き合いながらその概念を大きく広げています。
日本では紹介される機会が少なかったペイトンですが、この度、日本の美術館としては初となる個展を開催します。作家自身が25年のキャリアから選んだ出品作品約40点は、多岐にわたるジャンルと主題を擁する極めて重要な作品群です。本展は、これまでのペイトンの制作を一望する機会となるともに、互いに響き合う作品を通して、深く思考を巡らすことのできる場となることでしょう。

─ 絵画は、一瞬一瞬の時間の蓄積である。あるいは時間をかけて生じるものである。絵画とは、それ自体が必要とするものをすくい上げていく作業だ。絵画の中で起きていることをただじっと観察する。絵画は時間とともにある、それゆえ様々な影響をもつものとなる ─

エリザベス ペイトン

1987年、ニューヨークのスクール オブ ヴィジュアルアーツを卒業。主な個展に「Here She Comes Now」展(バーデン バーデン州立美術館、ドイツ、2013年)や版画にフォーカスした回顧展2011年の「Ghost」展(ミルドレッド レーン ケンパー美術館(セントルイス、アメリカ)、オペルヴィレン財団(リュッセルスハイム、ドイツ))等がある。また、主要回顧展に、2009から2010年にかけて各地を巡回した「Live Forever」展(ウォーカー アート センター(ミネアポリス)、ニューミュージアム(ニューヨーク)、ホワイトチャペルアートギャラリー(ロンドン)、ボネファンテン美術館(マーストリヒト))がある。日本では、Gallery Side 2(1997年)にて個展、「エッセンシャル・ペインティング」展(国立国際美術館、2006年)に参加。ニューヨーク在住。

主催

原美術館、Hara Museum Fund

協力

一色與志子

特別協力

Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; and neugerriemschneider, Berlin