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小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮

会期:2018年6月16日[土] - 9月2日[日]

今夏、原美術館では、「小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮」展を開催します。本展は、絵画の構図を利用した映像や写真作品を国内外で発表している小瀬村真美の美術館初個展です。出品作品は、実在する静物画を模したセットを長期間インターバル撮影して繋げた初期のアニメーション作品や、ニューヨークの路上に打ち捨てられていたゴミやがらくたを用い、17世紀スペインの静物画と見紛う写真に仕上げた近作に加え、あえて自らの制作過程を露にすることで絵画および自作を批評的に再考する新作の組写真やインスタレーションなど約30点。実力派、小瀬村の魅力に迫るまたとない機会となります。

─ 映像や写真を撮影するということは、その設定がどんなに演劇的、虚像的であったとしても現実を映すことであり、私がすべきことは、その予測不可能な現実を、ただ注意深く見るための設定を整えることなのではないだろうか?もっと現実とは曖昧で、重要なことはその曖昧さの中に隠されているのではないだろうか? ─(本展開催に際し行ったインタビューより)

なお、本展は五島記念文化賞の海外研修の成果を発表する場であるとともに、作家支援を目的とする原美術館賛助会員の協賛を得て開催される展覧会でもあります。

小瀬村真美

1975年、神奈川県生まれ。神奈川県在住。2005年、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画研究領域修了。
国内では「MOTアニュアル2004 -私はどこからきたのか/そしてどこへいくのか-」(東京都現代美術館、2004年)、「日本 × 画展(にほんガテン!)しょく発する6人」(横浜美術館、2006年)など、国外では「Projected Realities」(Asia Society Museum/ニューヨーク、2006年)、「East of Eden」(The Freer Gallery of Art and the Arthur M. Sackler Gallery/ワシントンDC、2007年)、「International Incheon Women Artists’ Biennale」(韓国 仁川、2009年)、「Kuandu Biennale 2014」(台北、2014年)などに参加。また、2017年には、ニューヨークのカーネギーホール150周年イベントにて作曲家とのコラボレーションを行うなど活動の幅を広げている。
主な受賞歴に、久米賞、高橋芸友会賞、野村国際文化財団賞野村賞、五島記念文化賞美術部門新人賞受賞がある。

主催

原美術館

助成

公益財団法人五島記念文化財団

協賛

原美術館賛助会員