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展覧会情報

過去の展覧会

いのち・いのり ─ 原六郎コレクション

会期:前期/2018年10月6日[土]-11月21日[水]
後期/11月23日[金・祝]-2019年1月14日[月・祝]
特別展示室 觀海庵

原六郎コレクションの中から生命(いのち)への賛歌や生きることへの祈りを感じ取れる作品を選んでご紹介します。前期では円山応挙の弟子にあたる森徹山と長沢盧雪の作品を、師である応挙の「淀川両岸図巻 下図」と共に展示します。森徹山「百鶴図屏風」は、日本では長寿の象徴として親しまれている鶴と松を画題に、力強い画面構成で描いた華やかな作品です。後期では、江戸中期絵画に影響を与えたといわれる中国画家沈南蘋(しんなんぴん)の作品を展示しますが、やはり鶴や松、蘭、薔薇など、不老長寿を暗示する題材を画面に配した構成が特徴的です。また、後期では「祈り」に通じる作品として、桃山時代に描かれた「仏涅槃図」なども出品の予定です。

森徹山「百鶴図屏風」(左隻/部分) 六曲一双、江戸時代、紙本著色

本図は、岩場に根をはる松の大樹から右へとゆるやかに海岸線がのび、その上空から波打ち際に丹頂鶴や真鶴がさまざまな姿で描かれます。鶴は姿の美しさとその鳴き声から、中国では古くから霊鳥とされて尊ばれました。日本でも「鶴は千年、亀は万年」と言われ、不老長寿のシンボルとして定着しています。また、常緑樹の松も不老長寿の象徴であり、寿ぎの意味が込められた、おめでたい絵としてみることができます。

【全期】円山応挙「淀川両岸図巻 下図」江戸時代/「ぶりぶり蒔絵徳利提」江戸時代
【前期】長沢盧雪「躍馬図」、「群雀図」江戸時代/「漁父童子図」清時代/森徹山「百鶴図屏風」江戸時代/伝 酒井抱一「寿老草花図」江戸時代
【後期】「仏涅槃図」桃山時代/沈南蘋「双鶴桂子蘭孫図」「老松白鶴図」清時代/司馬江漢「冨嶽図」江戸時代
林登科「藻魚図」清時代/谷文晁「山水図」江戸時代/横山大観「海辺曙色図」明治時代
【現代美術】アニッシュ カプーア/杉本博司/米田知子 など

開館時間

9:30 am – 4:30 pm(入館は4:00 pmまで)

休館日

木曜日(1月3日は開館)、12月4日‐7日、11日‐14日、1月1日

入館料

一般/1,100円、大高生/700円、小中生/500円
※「Flash 1979/1988」展(現代美術ギャラリー)も併せてご覧いただけます。
原美術館メンバーシップ会員無料、70歳以上半額、20名様以上団体割引。
学校団体は特別料金規定あり。詳細はお問い合わせください。
伊香保グリーン牧場とセットになったお得なチケットもあります。
(一般1,800円、大高生1,500円、中学生1,400円、小学生800円)
[群馬県在住の皆様へ] 県内の小中学生は学期中の土曜の入館無料。
ぐーちょきパスポートのご提示により5名様まで入館料各200円割引。