Contents

展覧会情報

バナー画像
過去の展覧会

うごくとまる

会期:2018年6月30日[土]- 9月30日[日]
現代美術ギャラリー

「うごく」、「とまる」をテーマに現代美術作品を楽しく分かりやすく展示。
国内初公開! 昨年パリで話題となった泉 太郎の意欲作をご紹介。

泉 太郎「くすぐられる夢を見た気がする(雲が落ちる)」
個人蔵、パレ・ド・トーキョーでの展示風景 2017年
© Taro Izumi, courtesy of Take Ninagawa, Tokyo

20世紀なかば、廃材や身近なものを組み合わせ、そこに機械的な動きを取り入れたジャン ティンゲリーは、やがてキネティックアート(動く芸術)の巨匠と目されるようになりました。いにしえより私たちは、光や風、水といった自然に寄り添いながら、人間の知覚のメカニズムの探求を続け、創造(想像)力を駆使して、「うごく」ことと、その対極にある「とまる」ことをテーマに制作を繰り返してきました。ここではティンゲリー以降のアーティストたちによるさまざまな表現を、原美術館のコレクションより選りすぐり展覧いたします。合わせて、昨年パリの個展で耳目を集めた泉 太郎の意欲作をご紹介いたします。

初公開作品=昨年パレ・ド・トーキョー(パリ)で発表された泉 太郎のインスタレーションを日本初展示

「くすぐられる夢を見た気がする」は、泉 太郎が2014年に制作を開始したシリーズ作品で、現在11点を数えます。(雲が落ちる)はそのひとつとして、昨春、ヨーロッパの現代美術の殿堂と目されるパレ・ド・トーキョー(パリ)で開催された泉 太郎の大個展で初公開され、ユーモアとアイロニーに満ちた独特の表現で注目を浴びました。同シリーズの大半は世界各国の美術館等の所蔵となりましたが、「日本に残したい」というあるコレクターの方の熱意と、作家のご協力により当館に寄託されたもので、日本では本展が初めての公開となります。

泉 太郎(いずみ たろう)

1976年奈良県出身。2002年多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了。東京都在住。映像作品、ビデオインスタレーションなどを制作し、「見る/見られる」「撮る/撮られる」といった、関係性を揺さぶり現実と虚構の境界線を曖昧に撹拌してゆくような、ダイナミックな空間インスタレーションを手がける。ヨコハマトリエンナーレ(2011年)をはじめ国内外での展覧会に数多く参加し、原美術館では「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」(2009年)、「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-17」(2017年)等に出品。2017年にパリでは国外初の大規模な個展「Pan」(パレ・ド・トーキョー)を開催。この展示は話題となり、高い評価を得た。その後、金沢21世紀美術館では個展「泉 太郎 突然の子供」(2017-18年)を開催。

出品作家 = 泉 太郎/大平 実/草間彌生/ジャン ティンゲリー/ジョージ リッキー/ジョナサン ボロフスキー/シンディ シャーマン/束芋/ナム ジュン パイク/ピョートル コワルスキー/ヘスス ラファエル ソット/マックス ストリッヒャー/最上壽之/柳 幸典/ロバート ラウシェンバーグ など

開館時間

9:30 am – 4:30 pm(入館は4:00 pmまで)

休館日

木曜日(8月中は無休)

入館料

一般/1,100円、大高生/700円、小中生/500円
※「動と静」展(特別展示室 觀海庵)も併せてご覧いただけます。
原美術館メンバーシップ会員無料、70歳以上半額、20名様以上団体割引。
学校団体は特別料金規定あり。詳細はお問い合わせください。
伊香保グリーン牧場とセットになったお得なチケットもあります。
(一般1,800円、大高生1,500円、中学生1,400円、小学生800円)
[群馬県在住の皆様へ] 県内の小中学生は学期中の土曜の入館無料。
ぐーちょきパスポートのご提示により5名様まで入館料各200円割引。