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イベント情報

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鈴木昭男/恩田晃 デュオ・パフォーマンス

会期:2014年9月20日(土)

時間:17:00開場 17:30開演

日本を代表するサウンド・アートの先駆者、鈴木昭男(すずき あきお)とニューヨークを拠点に世界中で活躍する恩田晃(おんだ あき)が、原美術館で一夜限りのパフォーマンスを行います。
鈴木昭男と恩田晃は、世代も演奏スタイルも活動拠点も異なりますが、創作への価値観を共有し、各地で「音」と「場」の関係性の探求を続けています。オリジナル楽器「アナラポス」や、フィールド・レコーディングを行なったカセットテープなど、それぞれ特殊な楽器を用いて演奏を行い、無限の音の世界へ多様なアプローチを行なっています。
二人は過去数年、ヨーロッパのフェスティバルに頻繁に招待され、その場に特有な響きや環境音に呼応しながら演奏する、サイト・スペシフィックなパフォーマンスを重ねてきました。また、今年4月には、デュオとしてのファースト・アルバム「ma ta ta bi」が、カナダのレーベルよりリリースされました。これは昨年ブリュッセル郊外の工場跡地で行われたパフォーマンスをドキュメントしたもので、独自の質感をもって描かれる音の風景が聴く者を魅了しています。
今回は、ヨーロッパで多数のコンサートを重ねてきた二人の東京で初めてのパフォーマンスとなります。このまたとない機会に、類い稀なアーティストたちによる音の冒険をお楽しみください。

日時  2014年9月20日[土] 17:00開場 17:30開演
出演  鈴木昭男、恩田晃
会場  原美術館ザ・ホール
チケット  4,000円(入館料・税込み)

鈴木昭男 Akio Suzuki
日本を代表するサウンド・アーティストのひとり。63 年、名古屋駅中央線ホームの階段で行われた「階段に物を投げる」のパフォーマンスで音の世界に目覚め、自修イベントを展開する。70 年、エコー・インスツルメント「ANALAPOS(アナラポス)」を発明し、創作楽器の制作を開始する。78 年、武満徹に招かれ、パリのフェスティヴァル・ドートンヌでの海外で初めてのパフォーマンスを行う。88 年、子午線上の京都府網野町で「日向ぼっこの空間」を発表し、そこで一日自然の音に耳を澄ます。90 年代に入りサウンド・ア−ト界の隆盛に伴い、ヨーロッパを中心として数多くのインスタレ−ションを手掛ける。特筆すべきは96 年に開始した街のエコ−ポイントを探る「点音(おとだて)」プロジェクトで、これまでに30 都市以上で開催されている。ドクメンタ8(カッセル)、ドナウエッシンゲン現代音楽祭(ドイツ)、ザールブリュッケン市立美術館(ドイツ)、大英博物館(ロンドン)、ザッキン美術館(パリ)など、過去数十年に渡り、世界有数の美術展や音楽祭に招待されている。2014 年は、3 月にニューキャッスルのAV・フェスティバルで大規模な個展と「点音」を発表、6 月にはベネチアのプラダ・ファンデーションでの“Sound or Art”展へ参加、ヨーロッパ各地でのパフォーマンスなど、ますます活動の幅を広げている。http://www.akiosuzuki.com

恩田晃 Aki Onda
ニューヨークを拠点にし、世界的に活躍するサウンド・アーティスト。88 年、カセット・ウォークマンを使ってフィールド・レコーディングを始め、その音源を使って作曲やパフォーマンスを行うことで知られている。2003 年、ニューヨークに移住した直後に発表した『Ancient & Modern』と『Bon Voyage!』の「カセット・メモリーズ」のアルバムがメディアで絶賛される。それ以降、PS1MoMA、The Kitchen(ニューヨーク)、Time Based Art Festival(ポートランド)、Image Festival(トロント)、ICA(ロンドン)、ルーブル美術館、ポンピドゥー・センター、ファンデーション・カルティエ(パリ)、アルゴス、ボザール(ブリュッセル)など、欧米各地の重要な音楽祭、芸術センターに招かれている。「カセット・メモリーズ」以外にも、現在進行中のプロジェクトは、ニューヨークの前衛映画の巨匠ケン・ジェイコブスとの「ナーバス・マジック・ランタン」プロジェクト、美術作家ラハ・レイシニヤとのコラボレーション、カナダの美術作家マイケル・スノウ、ギター奏者アラン・リクトとのトリオ、パリの伝説的なトランペット奏者ジャック・ベロカル、ヴァイオリン奏者ダン・ワーバートンとのトリオなど、多数。音響、即興、映像、写真など、いくつものメディアを自由に横断しながら、何処にも属さないボヘミアンなスタンスは類い稀である。 http://www.akionda.net